流氷物語
むかしむかし あるところに 地域おこし協力隊なる男が別海町に住んでいました。
毎日 シカやキツネを眺めて暮らしておったそうな。
あるとき 自然施設の長に「そろそろ流氷が見えるんじゃがなー」と聞き
男は興味深々になりました。
さっそく海の見える野付半島へと向かいました。
雪をかき分けて進むとそこには広い広いオホーツク海が広がっていました。
しかし 流氷どころかひとっこひとり居ない浜辺で男は途方に暮れていると
どんぶらこ どんどらこ と見るからに流氷っぽいのが流れてきました。
「おー あれが流氷かー」男は一生懸命 写真を撮りました
遠くから 犬の散歩をしている町民がやってきて男に言いました
「おまえさん こんな寒いのに 海の写真を撮っているのか?」
「はい 私は流氷を見にきました」
「何を言っているんだい?」
「ですので 目の前の流氷を 写真に撮っているのです」
「だから何を言っている あれは流氷じゃねー」
「!!」
「あれはただの氷の塊に雪が積もっただけだわ」
「!!!」
「今日は冷えるから さっさと家に帰れー」
「(;´Д`)」
こうして男は家路についたとな
めでたし めでたし
長文を読んでいただいた方へ
くだらない昔話風な話を読んでいただいてありがとうございます。
ちなみに何人かの人にこの写真を確認してもらいましたが、おそらく流氷ではないと
確認してもらいました。
本物の流氷が見れたときは必ず写真に収めますので、それまではこの流氷っぽい写真で
我慢してください。
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